« .hack//Roots第2話「Twilight Brigade」 | トップページ | 百合姫買いました »

2006年4月19日 (水)

萌(燃)えた!セリフで、百合作品を紹介してみよう 第4回「少女セクト」

完結巻である2巻を買ったので、その感想と併せて紹介します。

「思い上がりね あなたや私が手を貸さなくたって彼女は同じ事をしてたわ 私達はただ特等席にいたってだけよ」(思信)

自分がアドバイスをしたせいで、実の姉妹同士という不純な恋の手伝いをしてしまったと落ち込む桃子思信が言った言葉。
別に、萌えたわけではないですが、1巻の中で一番印象に残ったセリフでした。
人との関わりにおける真実の一端を帯びているような気がします。

少女セクト(漫画)全2巻玄鉄絢作、MEGASTORE COMICSコアマガジン

コアマガジン刊の成年向け雑誌コミックメガストアで連載されていた作品です。
成年向けということで、中身はアダルトなものになっていますが、コミックスの方には成年向けマークがついていないので、買おうと思えば簡単に買えると思います。
何でついていないのか、凄く不思議なんですけどね。

舞台は、たぶんどっかの女子校で、毎回いろいろな組み合わせの女の子の話が展開していきます。
その中でも、主人公である思信桃子の感情が物語の基盤のようです。

思信は、来る者は拒まずキャラって印象でしたね。何人もの女の子と同時につきあっています。
サフィズムの舷窓An Epic
っていう18禁PCゲーム主人公杏里・アンリエットみたいな感じです(と言っても、大半の人は知らないでしょうが……)
桃子は……特に何も思いつきません。あえて言うなら、よく思信の素行に小言を言ってくるキャラといったところでしょうか。

1巻は、たくさんの子から好かれているけれど、自分から誰かに好きと言った事が無かった思信が、桃子に告白するところで終わります。
1巻が発売された直後の頃は、続きが気になって、気になって、仕方ありませんでした。
上手い引き方だと思いましたよ。
で、2巻で、実は桃子担任の先生とつきあっていたことが判明するんですが、この先生、病気の療養のために引っ越していってしまいます。

それから、思信桃子にアプローチを続けて、紆余曲折あって、最後には晴れて結ばれます。
描き下ろし数年後の話があって、一応みんな幸福そうに過ごしているんで、まあ、良いかなとは思うんですが、一つだけ気になることが







隼砥先生の立場は?

結局、別れたままフェードアウトで自然消滅って、あんまりな気がするんですけど。
別れる時って、そういうものなのかなぁ。
とまあ、ネガティブな感想はここまでにしておいて、今回気に入ったセリフを少々。

「…呼んでも答えなかったらどうしようって思ったの」(思信)

抱き合いながら桃子の名前を呼ぶ思信が、桃子に「……………何よ?」と聞かれて答えたセリフ。
相手の名前を呼ぶことと、呼んで返事をもらえる、ということは、好き合っている人同士だと、それだけで、とても満たされるものなんだろうなと思ったシーン。
今回2番目に好きなシーンです。

「その髪すてき」(桃子)

今回の描き下ろしで新たに追加されたシーン。
この後の思信の表情と併せて、今回、1番気に入ったシーンです。

番外編
「メガネっ娘は心でメガネをかけてるから メガネを外してもメガネっ娘なのよ!!!」(麒麟)

描き下ろしでの麒麟大暴走。大笑いさせてもらいました。

|

« .hack//Roots第2話「Twilight Brigade」 | トップページ | 百合姫買いました »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。