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2008年1月26日 (土)

薔薇乙女学院へようこそ! ローズ・プリンスを探して

薔薇乙女学院へようこそ! ローズ・プリンスを探して (ビーズログ文庫 ひ 2-4) Book 薔薇乙女学院へようこそ! ローズ・プリンスを探して (ビーズログ文庫 ひ 2-4)

著者:檜原 まり子
販売元:エンターブレイン
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「パラレル明治」「なんちゃって明治」「ありえねー明治」(あとがきより)

ビーズログ文庫でこんな百合百合しい作品が出るとは驚きでした。逆なら全然驚きませんけど。

父親が決めた相手と結婚するのが嫌で、兄や知り合いなどいろんな人に助けてもらった結果、結婚までの猶予期間ということで、全寮制の「華苑女学院」に通うことになった紫子(ゆかりこ)は、そこで、小さい頃に「お嫁さんにしてあげる」と約束してくれた相手と瓜二つの美少女・斎(いつき)と出会います。

「PRIMA ROSA(プリマ・ローザ)」と呼ばれる、生徒たちの憧れである斎のことが知りたくて、紫子は自身もプリマ・ローザとなることを決意します。

時代や全寮制という点はともかく、ぱっと見「マリみて」みたいな感じがしました。

プリマ・ローザは山百合会と薔薇さま、ROSAとROSULAは薔薇さまと妹と考えるとイメージしやすいかもしれません。でも、やっぱり、結構違うかも……

主人公の紫子は華族の娘で、箱入りで育ったため、けっこうな天然です。下級層に生まれたため華族にコンプレックスを持っている郁(いく)というキャラが嫌味を言ってきたりしていじめてくるんですが、嫌味を嫌味ととらなかったり、郁のキャラを、憧れていた少女小説のいじめっ子キャラのようだと喜んだり面白い娘です。

玉の輿を狙っているルームメイトなど、周りの人物も個性的でなかなか楽しめました。

問題は、紫子の憧れの人物、斎の性別が、男かもしれないということなんですよね。今のところどちらとも言い切れませんが、やや男の可能性が高いような……続刊を見守っていきたいと思います。ですが、お話自体も面白かったので、斎が男でもシリーズは買い続けようと思います。

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