本屋でのこと
巷では芥川賞受賞作家の川上未映子さんが話題に上っているようですが、私としては、桜庭一樹さんの直木賞受賞のほうがニュースでした。
サンデージャポンを見てたら、川上さんの受賞ニュースの後に、桜庭さんの受賞ニュースが流れて、「えっ?桜庭一樹って、あの桜庭一樹さん!?」とびっくりしました。
数日後、行きつけの本屋に行ったら、新刊コーナーに桜庭さんの既刊が平積みにされていました。それを見て、ああ、やっぱりあの桜庭さんかと納得しました。
私は桜庭さんの小説を4冊持っていて、お気に入りの順に並べると
学園都市ヴァラノワール
君の歌は僕の歌
推定少女
赤×ピンク(すべてファミ通文庫)
となります。
どの作品も、百合風味が漂っていてお気に入りです。
一度読んでみたかった、「少女には向かない職業」も文庫化されたので、受賞作と一緒に、その内買おうと思っています。
そして、もう一つ本屋で見つけてびっくりしたのは、太宰治の人間失格の表紙に
小畑健さんのイラストが載っていたことです↓
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人間失格 (集英社文庫) 著者:太宰 治 |
確かに、合ってるといえば合ってる気もしますが、そもそもこういう文学作品にこういったマンガ的なイラストをつけるのはいかがなものかと思います。私的意見ですが。
恐らく、こういうイラストをつければ、活字離れしていると言われる人達も手に取ってくれるという思惑があるのでしょうが、別にそこまでして読んでもらわなくてもと思ってしまいます。
興味がある人は自然に手を伸ばすでしょうし、せっかく絵が付いていなくて、自分なりの人物像を想像したりできるんだから、それを楽しめば良いのにと思います。
そうは言っても、まずはそこから入って、文学の面白さに目覚める人もいるかもしれませんから、その点では良いことだとは思います。
ここからは、完全に個人的な話ですが、私も高校生の頃に人間失格、読みました。あと、舞姫とかシェイクスピアの悲劇ものとか、ゲーテの詩集とか、暗めのやつを好んで。
恥ずかしながら、当時は、そういうものを読んで、斜に構えているのが好きで、皆と違うことをやったり考えたりしてるっていうことで、他の人と違うっていうことに妙な優越感を感じていました。
今から考えると、ホント、恥ずかしい奴でした。今でもあまり変わってないかもしれませんが……(汗)
当時は深く考えずにただ読み漁っているだけでしたが、今ならもう少し違った読み方ができると思うのでまた、いろいろな作品を読み返したみたいですね。
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