2008年12月 6日 (土)

BLACK SHEEP 黒き羊は聖夜に迷う

気がつけばもう12月……恐らく、これが今年最後の更新になります。

BLACK SHEEP 黒き羊は聖夜に迷う (HJ文庫) Book BLACK SHEEP 黒き羊は聖夜に迷う (HJ文庫)

著者:富永 浩史
販売元:ホビージャパン
発売日:2008/11/29
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腕利きエクソシストが戦う理由は愛する(?)少女を守るため。

愛しい彼女の為ならば、たとえ悪魔だろうが、警察だろうが愛用の巨大十字架で吹っ飛ばす。

でも、元カノ相手にはちょっと手加減。

そんなシスターと、昔、彼女に助けられて以来、彼女を正義の味方と呼び慕い、行動を共にしている少女のお話です。

舞台は12月なので、タイムリーな作品ですね。

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2008年5月25日 (日)

ホワイト・ファング 狼よ、月影に瞑れ

ホワイト・ファング―狼よ、月影に瞑れ (TOKUMA NOVELS Edge) Book ホワイト・ファング―狼よ、月影に瞑れ (TOKUMA NOVELS Edge)

著者:麻生 俊平
販売元:徳間書店
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「ライトノベル以上、ハードボイルド未満」のロマンティック・アクション!(帯より)

あらすじhttp://www.tokuma.jp/book/novels-edge/30db30ef30a430c830fb30d530a130f3

人間を拒絶・否定する少女とそれに反抗する少女。ぶつかり合って育まれる何か。

あんまり甘くない百合という感じで好感が持てました。

主人公の仁美は自分と感性が似ているので、かなり感情移入して読むことができました。私の方は、彼女ほど行動力はありませんが……

この話を読んでいると、集団心理の怖さというか、少数派になることの恐怖というものを突きつけられます。強いものに従ったり、自分では何もしないで、人に勝手に期待して、期待が外れると裏切られたと逆ギレしたりと、登場人物が、とても人間らしいです。自分も高校生ぐらいの時だったら、この大多数の生徒たちと同じような行動をしたでしょうし。

そんな中で、悩みながらも戦う仁美は実に主人公に相応しいキャラだと思いました。

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2008年5月 9日 (金)

「シアンとマゼンタ 13階段」と「塔の町、あたしたちの街2」

シアンとマゼンタ 13階段 シアンとマゼンタ 13階段
販売元:セブンアンドワイ
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塔の町、あたしたちの街2 (ファミ通文庫 お 4-4-2) Book 塔の町、あたしたちの街2 (ファミ通文庫 お 4-4-2)

著者:扇 智史
販売元:エンターブレイン
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最近続けて読んだ作品です。後者は、1年以上経ってからの続刊なので、設定とか完全に忘却していましたが、読んでいるうちに思い出してきました。さて

ここから下はかなりのネタバレになるので注意してください

えええええええええええええええええっ!?

というのが、シアンとマゼンタを読み終わった後の素直な感想でした。

作者に「なぜ殺した?」と聞きたいです(T_T

その後読んだ塔の町でも……

というか、両作品とも、主人公の相方死んじゃうって……orz気分がかなり沈みました。

塔の町の方は、完結しているからいいとしても、シアンとマゼンタは、これから先どうするのだろう……復活の儀式とか?

両作品とも、主人公に対する相方の愛と絆は痛いほどよくわかるのですが、まさか、続けて同じような展開を読むことになるとは思いもよりませんでした。

塔の町は終わってしまいましたが、シアンとマゼンタはまだ続くはずなので、すっきりできるような終わり方になってほしいです。というか、真朱復活希望!タイトルは「シアンとマゼンタ」なんだから

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2008年3月 7日 (金)

カレン坂高校可憐放送部 決意とハンドマイク

カレン坂高校可憐放送部決意とハンドマイク (コバルト文庫 ひ 8-3) Book カレン坂高校可憐放送部決意とハンドマイク (コバルト文庫 ひ 8-3)

著者:ひびき 玲音,鈴本 紅
販売元:集英社
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今回はいろいろと大きく動いた巻でした。

放送部員プラスみひろの心はそれぞれ揺れ動いてるし、校長はついに本領を発揮し出しました。

話が一番盛り上がったところで終わってしまったので、今までの巻で一番続きが楽しみな巻になりました。とりあえず、読み終わった最初の感想は

「こんな校長嫌だなあ」

でしたw

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らき☆すた らき☆すたオンライン

らき☆すたらき☆すたオンライン (角川スニーカー文庫 183-4) Book らき☆すたらき☆すたオンライン (角川スニーカー文庫 183-4)

著者:美水 かがみ,竹井 10日
販売元:角川書店
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「ゆたか……」

「みなみちゃん……」

「らき☆すた殺人事件」に続き発売されたノベル版「らき☆すた」。作者も同じ竹井10日さんです。

前作は正直、オチの予想しやすさとかキャラの行動に対する違和感とかがかなりあって、「うーん……」という感じだったのですが、今回は、冒頭の、みんながオンラインゲームをプレイすることになるくだりが強引過ぎたことを除けば、キャラも明るく、全体的に良いノリでした。

後半、いつものように、ひよりが「みなみ×ゆたか」を妄想するシーンがあるのですが、それを口に出してこなたたちに言っちゃっうあたり、「それはないだろう」っていうのはありましたが、まあ、小説版ですし、突っ込まないことにします。こなたのかがみに対する愛も原作より若干多めな気もしますw

ひよりの妄想シーンも楽しめたし、内容も良かったので今回は満足でした。ページが薄くて少し物足りない感はありましたがw

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シアンとマゼンタ

シアンとマゼンタ (集英社スーパーダッシュ文庫 さ 6-4) Book シアンとマゼンタ (集英社スーパーダッシュ文庫 さ 6-4)

著者:砂浦 俊一
販売元:集英社
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「妬けちゃうって、冗談で言ったわけじゃないんだけどな………なーんてね」

作者いわく、「力をこめた新シリーズ」らしいので、期待しています。

女子中学生二人の退魔もので、退魔の能力はあるけれど、祓うものの姿が見えない少女と、人には見えないものが見える少女が協力し、お互いに足りないものを補い合うという、こういう相棒ものの王道をいってます。

個人的には隣のドッペルさんの続きが読みたいんですけどw

折り込みチラシの編集者コメントによると「今回は明るい」って話だったのですが、けっこう暗かったですw

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2008年2月 1日 (金)

征服娘。

征服娘。 (集英社スーパーダッシュ文庫 (か12-1)) Book 征服娘。 (集英社スーパーダッシュ文庫 (か12-1))

著者:神楽坂 淳
販売元:集英社
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「あなたのために死ぬ? いいわね。そうやって死にたいわ」

国内で力を持つ貴族の娘として生まれたマリアには不満があった。それは、女は何も手にできないということ。貴族に生まれたら、よい男に嫁ぎ、子を産み、サロンで他愛ないおしゃべりをするしか人生の選択が無い。

そんな現状を打破し、全てを手に入れるため、マリアは、自分の侍女であり親友のアッシャと共に、世界を自分のものとするために動き出した。

といったお話です。詳しくないので、地名は実在のものか架空のものかわからないところもありますが、舞台は中世イタリアのようです。

アッシャがマリアのことを愛しているのは、上記のセリフからもよくわかります。マリアのほうも、アッシャを大好きで、信頼しています。ただ、マリアの方は、「自分のために誰かを殺しても、誰かのために自分が死ぬのは嫌」という考えで、二人の愛し方には違いがあります。

とは言っても、お互いの信頼は強固で、並大抵のことでは揺らぎそうに無いです。普段は冷静で頭が切れると言っても、まだ13歳の少女で、わりと熱くなりやすいマリアをアッシャがフォローしたりと、二人は良いパートナーです。

あと、ジャンヌという少女も登場しますが、彼女は愛というよりマリアのことを崇拝するようになります。

あらすじに、壮大な野望活劇始動――と書かれていますし、終わり方にしても、どう見ても続き前提だと思うので、次巻以降が楽しみです。

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2008年1月26日 (土)

薔薇乙女学院へようこそ! ローズ・プリンスを探して

薔薇乙女学院へようこそ! ローズ・プリンスを探して (ビーズログ文庫 ひ 2-4) Book 薔薇乙女学院へようこそ! ローズ・プリンスを探して (ビーズログ文庫 ひ 2-4)

著者:檜原 まり子
販売元:エンターブレイン
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「パラレル明治」「なんちゃって明治」「ありえねー明治」(あとがきより)

ビーズログ文庫でこんな百合百合しい作品が出るとは驚きでした。逆なら全然驚きませんけど。

父親が決めた相手と結婚するのが嫌で、兄や知り合いなどいろんな人に助けてもらった結果、結婚までの猶予期間ということで、全寮制の「華苑女学院」に通うことになった紫子(ゆかりこ)は、そこで、小さい頃に「お嫁さんにしてあげる」と約束してくれた相手と瓜二つの美少女・斎(いつき)と出会います。

「PRIMA ROSA(プリマ・ローザ)」と呼ばれる、生徒たちの憧れである斎のことが知りたくて、紫子は自身もプリマ・ローザとなることを決意します。

時代や全寮制という点はともかく、ぱっと見「マリみて」みたいな感じがしました。

プリマ・ローザは山百合会と薔薇さま、ROSAとROSULAは薔薇さまと妹と考えるとイメージしやすいかもしれません。でも、やっぱり、結構違うかも……

主人公の紫子は華族の娘で、箱入りで育ったため、けっこうな天然です。下級層に生まれたため華族にコンプレックスを持っている郁(いく)というキャラが嫌味を言ってきたりしていじめてくるんですが、嫌味を嫌味ととらなかったり、郁のキャラを、憧れていた少女小説のいじめっ子キャラのようだと喜んだり面白い娘です。

玉の輿を狙っているルームメイトなど、周りの人物も個性的でなかなか楽しめました。

問題は、紫子の憧れの人物、斎の性別が、男かもしれないということなんですよね。今のところどちらとも言い切れませんが、やや男の可能性が高いような……続刊を見守っていきたいと思います。ですが、お話自体も面白かったので、斎が男でもシリーズは買い続けようと思います。

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2007年10月20日 (土)

にこは神様に○○ナニされる?

にこは神様に○○される? (ガガガ文庫 あ 1-1) (ガガガ文庫 あ 1-1) Book にこは神様に○○される? (ガガガ文庫 あ 1-1) (ガガガ文庫 あ 1-1)

著者:荒川 工
販売元:小学館
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最近のガガガ文庫は良い感じに百合(や、それっぽい)作品を出してきてくれますねー(^▽^

このまま、月1冊ペースぐらいで続けてくれると嬉しいです。

さて、お話ですが、主人公の中学2年生、栗下にこが、失踪した父が趣味のものを置いていた離れの部屋で偶然見つけた指輪をはめた時、天井が光り、その中から外見年齢12歳程度の女の子が現れます。

実は女の子は真界(まかい)という異世界から来た『神さま』で、伴侶と契るために偽界(ぎかい)、いわゆる主人公たちのいる普通の世界にやって来たわけですが、その目的は、真界を救い、偽界を滅ぼすためということだったから大変。そして、指輪は伴侶の隷属の証だったのです。

にこ貞操と世界を守るためにがんばる様が、コメディタッチで描かれます。

神さまは、以前誰かに封印されていたらしく、記憶や感情がスコーンと抜け落ちています(それでも、契ることに関しての記憶など一部分は残っていて笑いを誘います)

基本コメディですが、後半は、少し、しんみりさせてくれます。

回収されていない伏線が多々あるので、今回、少し仲良くなったにこ神さまが、更に絆を深めるような展開で、ぜひ続刊を出してほしいですね。

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2007年9月29日 (土)

みすてぃっく・あい

みすてぃっく・あい (ガガガ文庫) (ガガガ文庫 い 3-1) Book みすてぃっく・あい (ガガガ文庫) (ガガガ文庫 い 3-1)

著者:一柳 凪
販売元:小学館
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幻想百合ミステリー(帯より)作品です。

小学館ガガガ文庫でこんな話が読めるとは思いませんでした。

良い意味で予想を裏切られましたね。

百合  ミステリー  叙述トリック  量子力学

これらの言葉に反応した人は楽しめると思います。(まあ、ここを見ている時点で大抵の人は百合には反応しますよねw)

冬休み中に寮に残った、美術部の4人の少女の3日間が綴られます。

主人公の蝶子が、幼なじみのせりかと、部活の先輩に迫られ、決断を迫られますが、物語は意外な方向へ向かっていきます。

勘の良い人は、前半で、どういう話になるか予想できるかもしれませんね。私の場合は、話の流れは読めましたが、叙述トリックに気付けませんでした。私的には、叙述トリックはひっかかるのが醍醐味なので、大いに楽しめましたが。

折り込みチラシによると、作者は、『少女セクト』に影響を受けてこの作品を書こうと思ったそうですw

ところで、叙述トリックを使った作品で私が大好きなのが、集英社コバルト文庫リリカル・ミステリーシリーズです。作者は友桐夏さん、イラストは水上カオリさんです。

毎回いろいろな叙述トリックが出てきて、その都度騙されて、実に楽しいです。1作目『白い花の舞い散る時間』が微百合(そうでもないかも)で、2作目『春待ちの姫君たち』はけっこう友情百合な感じが楽しめます。叙述トリックや、作品内容的には1作目が1番好きですね。既刊は4冊です。

白い花の舞い散る時間 (コバルト文庫) Book 白い花の舞い散る時間 (コバルト文庫)

著者:友桐 夏
販売元:集英社
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春待ちの姫君たち―リリカル・ミステリー (コバルト文庫) Book 春待ちの姫君たち―リリカル・ミステリー (コバルト文庫)

著者:友桐 夏
販売元:集英社
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今、一番新刊を心待ちにしている作家さんです。

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